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2023年度理事長所信

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■はじめに

土浦青年会議所には1958年から65年間「明るい豊かな社会の実現」という青年会議所の理想のもと積み重ねてこられた歴史と伝統があります。2020年に新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威を振るい、いまだ完全収束とは言えないなかでも、今出来る最善の方法を常に考え、その歩みを止めることなく邁進し、時代に沿った運動展開を行ない、これまで積み重ねてきた歴史を未来へ引き継ぐことが私たち青年会議所の使命であると感じております。

青年会議所は地域社会の問題を解決する人財を育てる組織であり、私たち会員は地域を活性化させる人財となり、市民・行政・地域団体との協働を止めることなく、まちの発展のため運動を展開する必要があります。しかし、年々会員が減少し発信力の低下から会員拡大に繋がらないという悪循環が生じております。今こそ未来を見据え、青年会議所という組織の団結力を用いて共に運動する仲間と共に地域のために運動展開する必要があります。

私は2015年に31歳で土浦青年会議所に入会しました。入会時は青年会議所の本質を理解せず、先輩諸兄姉の指示のもと委員会や例会に参加していました。その中で、与えられた役職を無我夢中に全うし続けるうちに青年会議所という組織を知り、地域の問題点を自ら調べ、解決するために仲間と共に考えるようになりました。7年間の青年会議所運動を通して、一生付き合える仲間と出会い、いくつもの修練を乗り越え、自分自身が成長することで、地域にとって本当に必要な人財となり「明るい豊かな社会の実現」につながります。

■総務広報

土浦青年会議所の伝統として、洗練された手順で華麗な設営をおこなう「様式美」と、相手を想い心から歓迎する「おもてなしの心」の精神があります。私はこの2つの精神性は事業を設営するなかで非常に大切であり、なによりも尊重されるべき項目だと考えています。総務委員会が率先して行動することで、事業の対象者や参加していただける方の事を考え、細部まで気を遣い、設営することで私生活でのマナーの向上にも繋がります。総務は組織の屋台骨であり、軸となる委員会であるからこそ、常に組織の中心を見つめ、会員同士の意思疎通を図ります。裏方のイメージが強い委員会でありますが、年間を通じて活動し続けており、担当事業以外でも大きな力を発揮します。総務委員会だからこそ組織の最高決定機関である総会の設営や、1年を通じて伝統の精神を組織内に周知させ、年度の集大成として卒業生が胸を張って、土浦青年会議所に所属して良かったと思えるように送り出すことが出来ます。私たちが事業を開催しても、参加者に伝わらなければ意味がありません。必要な情報を分かりやすく、正確かつ迅速に伝えるツールとしてSNSが発達し、世界中で取り入れられており、青年会議所での活動においても時代に沿った広報発信への対応が求められ、常に最善の手法を選択し、的確に広報することで私たちの活動が地域に伝わり、共に活動する賛同者を増やし続けます。その中でも年齢問わず活用されている動画に着眼点を置き、効果的に活用した広報に挑戦します。事業後の報告だけでなくPRに活用することで視覚と聴覚で閲覧者の興味を引き付け、事業への参加者数の向上につなげます。

■会員拡大

青年会議所は20歳から40歳までという年齢制限があります。あえて制限を設けることで、組織の新陳代謝を活性化させ、次世代へバトンを渡すことができます。私が入会した年には約100名在籍していた会員が現在では約半数となり、さらには、入会歴が浅く、経験の少ない会員の割合が増加しています。この危機的状況を打開し、組織全体を活性化させるためには、会員である自分たちが組織の魅力を理解し、地域に拡散することで一緒に行動する会員を増やす必要があります。そのためにも定期的にオリエンテーションを開催し、常に会員拡大を意識づけすると共に、情報共有を徹底し、候補者の一人ひとりへ多方面から丁寧に事業への参加を促し入会へ導きます。

私たちの活動エリアは4市町村にまたがり、20歳から39歳の人口は約5万人にのぼります。各市町村で事業を展開し、活動エリアに土浦青年会議所の存在を強くアピールします。また、会員を地域別に分け、候補者を交えた交流会を開催し、委員会や役職に捉われず、同じ地域で住み暮らす会員同士の交流につなげます。

これまでの手法以外にも多種多様な手法を用いて、多くの青年経済人が住み暮らすこの「まち」を発展させるために会員全員が当事者意識をもち、共に地域の未来を考えて参ります。

■人財育成

JAYCEEとして問題に挑み続ける私たちは様々な知識を持つ必要があり、日本青年会議所に存在する多くの人財育成プログラムを効果的に活用し、成長に繋げます。学んだ内容を活用することでさらに理解度が増し、地域で必要とされる人財になります。そのためにも多方面で活躍している講師の貴重な講演を受講し、自分自身のビジネスやプライベートに置き換え、短所を補うだけでなく長所を伸ばし、新たな視点から物事を考えられる人財を育成します。また、出向においても意欲的に取り組むことで他地域の情報を入手し、私たちの地域に還元し必要とされる人財となります。

青年会議所の役割として未来を担う子供たちに対しても私たちが地域のリーダーとしての背中を見せることで、これからの社会を生き抜く力を育成し明るい豊かな社会を目指し、運動できる人財を持続的に輩出できるようになります。リモート授業や運動会の分散開催などコロナ禍に於いて学校教育も大きく変化しておりますが、子供たちは変化に柔軟に対応しています。子供たちが講師となり、持ち合わせている好奇心や冒険心を大人に対して披露することで、子供たちの成長に繋がり、大人としても新たな発見につながります。

■地域活性

私たちの住み暮らす地域の更なる発展のため青年会議所は存在しています。国内第2位の面積を誇る霞ヶ浦をはじめ、多くの自然資源と市街地が混在する活動エリア内において地域の問題を把握し、青年としての感性と手法を用いて市民・行政・地域団体とまちづくりを続けております。自転車のまちとして新たな価値を見出した土浦市や年間を通じて季節の果物を堪能できるかすみがうら市、工業団地やアウトレットを誘致し、町を活性化させている阿見町、JRAの東日本の拠点となるトレーニングセンターを擁する美浦村など、私たちの活動エリアには多くの魅力が存在します。しかし、保守的な県民性からPR力に乏しく、2021年度魅力度ランキングでは最下位となっております。私たちが各市町村の長所を認識し、効果的にPRする手法や活用できる内容を共に考え、活用していただきます。広域LOMとしての強みを活用し、活動エリアの4市町村それぞれの魅力を最大限に発揮した事業を開催し、それぞれの市民の参画を促し運動を共にすることで、地域に対し自発的に行動する人を増やし、地の利を活かしたインパクトのある事業を展開して参ります。

■国際交流

青年会議所は4つの機会(地域・個人・国際・ビジネス)を提供しておりますが、土浦青年会議所では国際の機会が欠けているという現状があります。国際と一言で表しても範囲は広く、理解しづらいかもしれません。まずは自国を知り、そのうえで身近なところから国際の分野から挑戦することで、次第に積極的な国際交流が実現し、多方面から物事を見つめる能力が向上します。委員会の垣根を越え、多くの意見を取り入れた事業を開催することで、青年会議所として幅広い人財の成長につなげることが出来ます。

■むすびに

2022年で土浦青年会議所は創立65周年を迎えました。創立60周年の際に策定した長期ビジョン、アクションプランについて検証し、新たな活動指針のもと70周年に向かい走り続けます。勇往邁進。青年会議所での活動には楽しい時だけではなく辛い時も多く訪れます。JAYCEEとして常に勇ましく前を向いて進むことが必要であるからこそ、人生最後の学び舎である青年会議所で仲間と共に活動し、青年としての限られた時間だからこそ出来る運動を多くの仲間と創りあげていきましょう。

JAYCEEとして常に勇ましく前を向いて進め

勇往邁進

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