2020年度理事長所信

はじめに


私は土浦で生まれ育ち一度は故郷を離れました。そして、15年ぶりにこの土浦に帰ってくると、そこは私の慣れ親しんだにぎやかな土浦の街並みではなくなっていました。その時の私は、この現状は自分自身ではどうしようもない、変えることなどできないと思うただの傍観者でした。そんな時に私は青年会議所と出会いました。そこにはこの現状を本気で変えられる、未来を担うのは自分たちだと熱く語り合う青年がいました。そして、お互いに切磋琢磨し自身の資質を向上させ合う仲間がいました。その中で色々な活動をし、様々な出会いを得、貴重な経験をしていくうちに自然と私自身の考えも変わり、地域の問題をまさに自分の事として考えるようになりました。今ではこの地域の現状を変えるのは私たち、青年会議所なのだと固く信じています。一人ひとりの力は微かなものかもしれませんが、同じ志を持った仲間が団結をすれば少しずつでも世の中を動かし、人に感動や気づきを与えることができます。このような運動を積み重ねることが「明るい豊かな社会の実現」につながります。
土浦青年会議所には63年間諸先輩方が積み重ねて来られた歴史と伝統があり、そのお陰で私たちも行政をはじめ他団体との交流を円滑に図ることができています。一方で、以前は100名を超えていた会員も減少が進み、会員の意識も時代とともに変わってきています。「明るい豊かな社会の実現」を目指す運動も組織自体が存続していかないと継続していくことができません。歴史と伝統を守りつつ、時代の変化に取り残されないように、私たちの組織も未来を見据え変化しなければいけません。
青年会議所活動をしていると修練の機会が多くあります。大変だと思う時もあるでしょう。志だけでは乗り越えられない困難もあります。そんな時には自分は何のためにJC活動をしているのか改めて考えてください。地域のため、未来を担う子どもたちのため、大きく掲げる目的はありますが、私たち自身の人生をより豊かにし、幸せを感じるために活動しているのではないでしょうか。活動を持続させるためには、まずは組織の核となる個々人が幸せでないと成り立たず、個々人の幸せがあるからこそ団体の活性化につながります。青年会議所に使われるのではなく、青年会議所というツールを使い自分自身の幸福を生み出しましょう。その幸せを連鎖させましょう。一人の幸せが地域の幸せに、地域の幸せが日本の幸せにつながります。


会員拡大交流(より多様な仲間たちとの活動と交流が、組織を活性化させる)


青年会議所は人の考え方を変える力がある団体です。青年会議所によって意識を変えられた私たちが、同じように他者の意識を変え、同じ志を持った仲間を一人でも多く増やし、地域のリーダーとして活動してもらう事が組織や社会にポジティブな変化をもたらします。より多くの仲間がいれば、より大きな変化が期待できます。そのために数は力となります。さらに、違う感性や多様な知識を持った会員が増えることは組織の視野を広めてくれます。広い視野を持ち、多くの視点を持つことで今までにない気づきやアイディアを得ることができます。だからこそ私たちは会員拡大を進めなくてはなりません。
会員拡大のためには一人ひとりが魅力ある人間でなくてはなりません。私が入会当初、仕事と私生活も充実させながら土浦青年会議所で活躍されている先輩方の姿に憧れを抱き、自分も先輩方のようになりたいと強く思いました。まずは私たちが周りからどのように見られているのかを意識し、行動を見つめ直し、憧れを持ってもらえるような振る舞いをすることが会員拡大の第一歩となります。
また、委員会の垣根を超えた交流も必要です。会員誰もが参加しやすい交流の機会を作り、参加意識の向上を図ります。そして、他の委員会の事業でも自分の事としてとらえ、積極的に参加する事で組織は活性化します。青年会議所で育まれた絆と友情で結ばれた仲間は一生付き合える真の友となります。苦楽を共にしたからこそ互いに尊重し分かりあえるのです。青年会議所は40歳までと限られた時間の中でしか活動できません。同じ時間を共に歩んでいきましょう。


人財育成(地域を発展させ元気にするため、影響力のある魅力あふれる人財へ)


地域を元気にするためには、地域でリーダーとして活動する私たち一人ひとりが成長し、自身の仕事も発展させ、周囲に与える影響力を高めることが必要です。そのようなリーダーになるためには研修事業は必要不可欠です。日本JCには、様々な研修プログラムが用意されています。これらのプログラムも積極的に活用し、メンバー一人ひとりのスキルアップに繋げます。受講をするだけではなく、メンバー自らが講師としてアウトプットする機会を作り、経験を積み、青年会議所で得た学びをビジネスでも活用し、地域の発展に寄与できる人財を育成します。
また青年会議所には新たな経験をすることができる出向という制度があります。新しいステージへの挑戦には少し勇気が必要かもしれません。しかし自らが学ぶ姿勢を持って参加すれば、どのような活動を行ったとしても、人生の貴重な経験となるでしょう。なにより全国各地、世界各地のメンバーとの出会いが自己の成長へと導いてくれます。私自身、出向で頂いた縁により全国のメンバーと出会い、土浦以外の地域の課題に触れる貴重な経験をさせていただき、広い視野で物事を考えるようになりました。今でも全国のメンバーと情報交換を行い、他のLOM、地域でどのような運動が行われているのかを知ることができています。土浦青年会議所が成長するには、地域についてよく知ることと、地域の外についてよく知り客観的に分析することの両方が必要です。我々の知識を増やし、視野を広く持つためには多くのメンバーが出向し、新たな出会いと学びを得て、その経験を出向できなかったメンバーへフィードバックすることが重要です。


青少年育成(未来を担う子どもたちへ、多様性を認め時代をリードする人間力を養う)


未来を担う青少年が置かれている状況は、私たちが子どもだった頃とは大きく変わりました。その中で子どもたちがこれからの社会を生き抜ける人財として成長するためには、子どものときから多様性を認める価値観を身に付ける必要があります。自分とは違う立場、考え方、信条を持った人と同じ時間を過ごすことでお互いを認め合う寛容力を身に付けることができます。このような経験を積ませることが、これからの時代をリードしていくための人間力を養い、明るい豊かな社会を築ける人財を持続的に輩出することにつながります。
また、この地域には多くの学校も存在しており、たくさんの10代の若者が生活、通学しています。このような若者がこれからの地域を担っていきます。この若者からアイディアを募り、地域や企業の問題解決につなげることで、自分たちがこの社会の一員であるという実感を与え、自身の存在意義を感じてもらい、若者たちの自己肯定感と自尊心、地域への愛着心を育んでいくことができます。


地域活性(住みやすい地域へ、持続可能なまちづくり運動に取り組む)


かつては茨城県南地域で最大の人口を誇り、行政、経済の要衝として栄えたこのまちも、近年では人口が伸び悩み、郊外や近隣自治体へと人の流れが変わり中心市街地の空洞化等が顕著となり、活力を失いかけております。しかし、現状を嘆いても何も変わりません。活力あるまちを取り戻す為に、まずこのまちで運動を展開する私たちが本気でまちを愛し、このまちが持つ問題点を検証した上で自分たちに何ができるのか、何をするべきなのかを模索し、長期的視野も含めた持続可能なまちづくり運動に取り組む必要があります。この地域には長い歴史と霞ヶ浦をはじめとする多くの魅力が存在しています。そのポテンシャルを活用した事業を展開します。近年の行政や企業などの自転車を活用した地域活性の取り組みにより、サイクリングを楽しむ人たちは増加しています。それを地域の経済発展につなげるために、滞在型のスポーツツーリズムを推進し交流人口の増加を図ります。
また、地域の活力を取り戻すには定住人口の増加は必要不可欠です。私たちが市民の皆様や他団体とも協働して、日常の何気ない困りごとや不便な事を改善する事で、誰もが住みやすい、魅力あるまちを目指します。すべての人々が安心安全に暮らしていく環境を整えるために、ハード面を私たちが整えることは難しいですが、私たちの運動で人々のハートを変えることはできると信じています。


総務広報(組織の要として、適切なタイミングで適切な情報を)


組織には根幹となる土台がなくてはなりません。総務はその土台を担い、土浦青年会議所63年の歴史と伝統により築かれた「おもてなしの心」と「様式美」の精神を強く意識し、組織の屋台骨として事業を円滑に運営します。
また、まちの中の人に声をかけ、青年会議所の事を知っているかと質問をしたらどれだけの人が知っていると答えるでしょうか。私たちがどれほど良い事業を行っていてもそれが周囲の人たちに知られていなければ、会員を拡大し運動を広げていくことはできません。近年の情報発信ツールは多岐に渡っています。その中でどのツールをいつ使うのが効果的なのか、対象はどこなのか等、戦略的に広報を行っていく必要があります。そして、LOM内に向けても情報を提供する事でコミュニケーションを取り、会員の事業への参加率の向上を図り組織運営を進めていきます。


むすびに


「同道不道轍」道同じくして轍同じからず。「悟りという目的は同じだが、それに至る道筋は一つではない」という意味の禅語です。青年会議所の目的は「明るい豊かな社会の実現」です。その目的に向かって事業を行います。一つひとつの委員会、事業はそれ単体であるのではありません。会員の資質が向上すれば、組織の力は強くなり、地域に与える影響は大きくなり、地域が活性化すれば青年会議所への賛同が得られ、会員拡大にもつながります。すべての委員会、事業はつながっています。それぞれの事業を傍観せずに自分の事として取り組みましょう。その取り組みがLOM全体に広がればその運動は新たな縁をつなぎ、地域にも私たちの想いは伝わります。この組織の一員であることに誇りと幸せを感じ、共に一年間青年会議所運動を展開して参りましょう。
私はこの土浦青年会議所に入会してから数えきれないほどの人との縁を頂きました。その縁は常に刺激的で新しい世界をたくさん見せて頂きました。年齢も違う、職業も違う、今まで生きてきた人生も全く違う私たちは、今この瞬間、このまちで、土浦青年会議所という縁で結ばれています。決して偶然ではない縁に心から感謝し、想いをひとつに相集い力を合わせ、人やまち、未来へ縁をつなげ、一人ひとりの幸せを地域へ、日本全国へとつなげていきましょう。

TEL: 029-822-3426(月水金 9:00〜15:00)E-mail: info@tsuchiura-jc.jp

事務局:土浦市中央2-2-16 土浦商工会議所内1F

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