2025年度理事長所信
2025年度スローガン
「Change your soul」
【はじめに】
JC運動には人を根幹から変える力があります。
68年目を迎えた土浦JCは、『明るい豊かな社会』の実現という壮大な理念のもと、日々運動に邁進しています。メンバーが減少しているなかで、私たちが今出来ることは何か、地域課題を解決するためにはどのような事業が必要かを皆で考え日々運動していますが、一度振り返ってみましょう。私たちには、これまで継承してきた土浦JCの歴史があり、その時代に合わせて先輩たちが構築してきた事業には、先輩たちの想いが詰まっています。今一度その歴史に触れることで新しいヒントが発見できると考えます。今の時代に合わせて再構築すれば、それは新しい事業となり、私たちの新たな一歩へとなっていくのです。
これまでに私が構築してきた事業には、体験してきた事業のどこかにヒントが必ずありました。経験の少ないアカデミーメンバーが組織の過半数を構成するなか、先輩諸兄姉が紡いできた歴史や各諸大会、身近で開催されている様々な事業にヒントがあります。自らの知識や経験を増やすことで、事業を構築する楽しさを感じられるようになっていくのです。
JC運動は正解の無い運動です。失敗してもどうすればより良くなったかを検証すれば、それは失敗ではなくこれからの運動への大事な礎となります。失敗を恐れず、土浦JCの一員として魂から運動に邁進していくことで、人は根幹から変われます。そして、メンバーの成長は土浦JCの成長、更には「明るい豊かな社会」の実現へと繋がるのです。
【人財育成~リーダーとなる青年経済人を目指し~】
JC活動には必ず仕事の成長へと繋がる機会がたくさんあります。書類作成から会議の設え、事業を構築するためには様々な人、行政や他団体、施設との話し合いがあり、それらは全て仕事に置き換えることができます。活動を進めるためにJAYCEEとして成長していくことは、自分自身の成長を必ず実感できます。しかし、ただできることをやっていては大きな成長には繋がりません。多様性が求められる社会情勢のなか、私たちの事業では乏しい国際の機会を意識した事業構築をすることは、LOMの発展に繋がるだけでなく、自分たちも新たな一面へと導く大事な挑戦となるのです。
また、地域により良い変化をもたらすためにリーダーシップの開発と成長の機会を提供するのがJCのミッションです。リーダーに必要な能力の一つとして、戦略的思考を持って長期的な目標設定をし、それに向けた具体的な計画を立てる力が必要です。自分たちの運動の本質を理解し、目的に合った事業を構築できる人財に成長することで、地域に必要とされる人財となります。そのような人財が集えば、おのずと魅力ある団体へと成長していきます。
さらに、JCではビジネスの機会を提供するという言葉をよく聞きますが、これは必ずしも今ある自分の社業へ繋がるという意味だけではありません。新しいビジネスと出会う機会を創出するためであり、JC運動を通して率先して行動を起こせる人財になることで、新しいビジネスを生み出せる青年経済人へと成長していくのです。率先して行動することが出来る人財になるためにも、能動的に動けるようになるマインド学ぶ機会が必要です。個の成長を意識した事業構築はLOM全体を成長させるために必要なことであり、LOMにとって必要不可欠なメンバーを一人でも多く育成することが大切です。
そして、自己成長の機会はLOMのなかだけではありません。JCには出向という貴重な経験を積める機会があります。入会間もなく経験が少ないなかで役職を受ける機会が多くありますが、出向をすれば1年で倍以上の経験を積むことができます。LOMと同じ役職名であっても経験する内容は違ったものとなります。他LOMの考え方を知り、切磋琢磨できる環境は大きな成長をもたらしてくれます。積極的な出向の意欲を持ち、新たな視点からの気付きを得ることで、更なるLOMの発展の一助となるのです。
【地域活性~地域のこれからを創る~】
私たちの活動エリアである地元地域には様々な地域資源が溢れていますが、その活用というとどうしても自然や施設に着目してしまいます。住み暮らす地域にいる人や文化も貴重な地域資源ではないでしょうか。東京JCが中心となり行っている事業に『わんぱく相撲』があります。長年土浦JCとしても携わってきましたが、相撲大会を開催するだけとなっています。地域に住み暮らす子供たちが集まる貴重な機会でもあり、地域の特産物や歴史を知っていただくきっかけを創れれば、地域愛を育むことができ、地元に愛着を持つことができます。
また、自分たちだけで活動するのでは、JC運動の魅力は伝わりません。他団体や一般市民にも協力していただけるような運動を構築することが、土浦JCを認知していただく機会となり、新たな仲間との出会いの場となります。記憶ではなく記録に残るインパクトのある事業は自ずと人の目に留まります。宣伝をしなくともメディアに取り上げられるような事業を意識して構築していきます。
さらに、私たちは地域資源を活かした『FLY AGAIN TSUCHIURA』や『霞ヶ浦トライアスロンフェスタ』などの事業を構築してきました。これらの事業は、初めから計画を立て、継続を見越した事業展開をしています。『霞ヶ浦トライアロンフェスタ』を例に挙げると、初めは通常距離のレースの開催を皮切りに、4回目となる昨年は距離を伸ばしたミドルレースを開催しました。今後は霞ヶ浦1周を目指した日本でも類を見ないレースを構築する展望があります。これらはもちろん土浦JCだけで行える事業ではありません。初年度から実行委員会を立ち上げ、他団体と協力して事業を運営しています。私は単年度制の弊害として、その年だけの事業を構築していることが多くあるように感じます。地域をより良くするための事業であると考えるならば、数年先を見越して、段階を踏んで事業構築をすることも大切です。事業を立ち上げることから次にどのように継承をしていくかを意識することで、地域に残る事業を増やすことができれば、より地域に密着した団体へと成長していきます。
【総務渉外~メンバー全員が魅せる団体力~】
土浦JCには脈々と受け継いできた「おもてなしの心」と「様式美」という言葉があります。しかし、近年私たちのなかでは、この言葉だけが受け継がれてしまっていませんでしょうか。アカデミーメンバーが過半数を占める構成となった今、ベテランメンバーがこれらの伝統をきちんと継承していかなければなりません。各事業に参加していただいた皆様には感謝の気持ちを伝えることが大切です。それは言葉だけでなく、行動からも伝えることができます。挨拶の姿勢一つを取ってみても感謝が伝わる挨拶を意識すれば「おもてなしの心」を参加者の皆様に感じていただくことができます。また、統率の取れた団体行動には美しさを感じるものです。式の所作一つひとつに注意を払うことで、振り向き方一つにも「様式美」が感じられるようになります。この2つの伝統をきちんと体現できれば、組織全体にある種の華やかさが生まれてきます。かっこいい団体、皆が入りたいと思うような団体に成長するために、全員で意識することが大切です。
さらに、JC活動では、外部の事業に参加する機会が多くあります。同じ総会であってもその設えには様々な特徴がみえ、自分たちを見つめ直す貴重な経験となります。また、現地に行かなければ受けられないセミナーやフォーラムなど多くのチャンスがあります。その事業に参加する意義、参加した時のメリットを十分に伝え、メンバー全員に機会が提供できるようになれば、LOMの成長だけでなく、メンバー同士の結束力が強化され、より強固な団体へと成長していくのです。
【むすびに】
自ら発する言葉や起こした行動の伝わり方は様々です。あなたがJAYCEEである時にどのような伝わり方をするか意識していますか。今の自分がどの立場なのかを意識することは非常に大切であり、メンバーの皆様も活動をする際には、土浦JCの一人のメンバーとして真剣に向き合っていきましょう。今の地域に必要なことを真剣に考えられるようになれば、絶対に誇りの持てるJC運動になり、地域に必要とされるリーダーへと成長していくのです。
JCでの成長は普段では体験できないスピード・スケールで訪れます。単年度制という限られた短い期間のなかで何が今出来るかを模索し続けてください。その時見つけた答えが成長へと繋がるのです。想像を超えた自己成長ができる場所、それがJCなのです。