2022年度理事長所信

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はじめに

65年の歴史と伝統

 土浦青年会議所は65年目を迎えます。新型コロナウイルス感染症の流行で急速に浸透したニューノーマルな生活様式や、企業もテレワークやDXの推進といったオンラインへのシフト、事業継続性の高い経営の重視など変化が迫られています。土浦青年会議所には、継承していく伝統とこれまで先輩諸兄姉が築き上げてきた歴史があります。私たちは、この崇高な組織を70周年という未来に向けて進化させていくことが現役で活動する使命であります。青年会議所は「明るい豊かな社会」の実現が基本理念であり、地域の未来を考えられる人財の多い「持続可能な社会」へとなることであると考えます。しかし、全国的に会員の減少に歯止めがきかず、組織は年々縮小傾向にあります。守るべき点と組織改革において変えるべき点を見極め、今の時代に合った組織へと進化させていく必要があり、青年会議所としての真価が問われています。

 私の入会当初を思い返してみると、ただ仕事やプライベートが充実していれば良いと考えていました。近年入会したメンバーほど、アクティブに活動をしていなかったように感じます。ですが、多くの先輩諸兄姉に出会い、物事の本質を理解して行動をすること、地域の未来を夢見て行動をすること、決して自分のためだけではなく、利他の精神をもって行動をすること、私たちの周りにある縁をつなぎ、一人ひとりの幸せを連鎖させる行動をすること、すべての物事には真摯に向き合うこと、そして自分自身に誇りをもって行動をすることなど、青年会議所活動を通して多くの気づきや学びをいただきました。

 青年会議所は個々の集合体であり、メンバーはそれぞれの魅力を持った人財であり、職業や年齢も違い価値観さえも違います。その中で同じ目的や目標を持って切磋琢磨しながら活動をすることで、感性が養われ想像力が豊かになります。その感性を活かし行動をすることは地域に良い変化をもたらすことができるとともに、組織のさらなる進化へとつながります。


■拡大交流~率先して行動できる会員の拡大と連携するための交流~


 現在の青年会議所は全国的に年々会員数が減っています。また、入会歴が浅く、青年会議所の魅力を伝えきれていない現状があるとも考えます。この危機的状況を打破するためにもまずは、メンバー一人ひとりが会員拡大に真摯に向き合い、青年会議所で多くの経験を積んでいただくためにも、20代のメンバーを入会へ導くことで、経験と知識をより多く学んでいただくことができます。また、青年会議所は「意識変革団体」であり、入会した時と入会した後の動機や目的が変わる団体は他にはないと言われています。私自身も入会した目的は、仕事のつながりができる可能性を感じたからでしたが、入会して多くの先輩諸兄姉やメンバーと活動をしていくなかで、今では人のため、地域のためにと考えるようになり、自身が望み、自己成長ができるなら入会する価値があるとさえ感じています。土浦青年会議所の活動エリアは4市町村にまたがり、全域に青年会議所運動を伝播していくためにも、全メンバーが会員拡大に対する意識統一を図ることで、地域の未来を考え、一緒に行動のできる同志を一人でも多く入会へ導くことができます。また、メンバーはそれぞれ、入会した動機や目的があり、組織の中で何を学ぶかは大切なことではありますが、「誰と学ぶか」の方が重要であると考えます。限りある時間を大切にしてメンバーと先輩諸兄姉とのつながりを強固にし、土浦青年会議所が一体感をもって行動していくために、同好会など、交流の手法を用いて、入会候補者に自身のネットワークを広げられることや自身が望むことで更なる成長につながることを伝えることで、新しいメンバーの入会へと導き、青年会議所は一生涯付き合える仲間が作れる組織であることを伝えていきます。


■地域活性~地域の未来を考え、魅力ある協働のまちづくり~


 私たちは64年間広域LOMとして、多くのまちづくり事業を展開してきた歴史があります。その背景にはその時代の青年が地域の抱える問題を把握し、ニーズを捉え、若い感性を活かした手法を用いて、地域市民、行政、他団体と協働のまちづくりを行ってきました。地域の魅力といっても「地域資源」「食」「街並み」「居住性」など、人それぞれあります。魅力度が低いと言われているから魅力がないのではなく、地域市民が考えるまちの魅力といった地域の質的価値をしっかりと認識し、青年会議所だからできる運動をLOMエリア全域に発信をしていくために、各エリアで事業や運動の展開をしていく必要があります。青年会議所、市民、行政、地域団体が織りなすまちづくりを展開するために、今までのつながりを活用し、さらには新たなパートナーの発掘など、協働の市民参加型の事業を構築、展開をして参ります。また、私たちの地域にある霞ヶ浦は、日本第2位の面積を誇り、古より地域と地域をつなげ、そこに住まう人々をつないできた地域資源であります。現在は国が創設した「ナショナルサイクルルート」に指定された「つくば霞ヶ浦りんりんロード」やサイクリング拠点施設として、「りんりんスクエア土浦」、「りんりんポート土浦」など、自転車利用環境の整備が着実に進んでおります。この特徴を存分に活かし、自転車が持つ観光面、健康面等の長所を踏まえ、地域市民が郷土愛を持てるよう運動展開して参ります。


■人財育成~利他の精神を持ち合わせた人財の成長~

 

 20歳~40歳で構成された青年会議所という組織の宝は紛れもなく「人」であると考えます。地域社会を強く牽引できる人財をより多く育むためには、地域課題の発見と解決する力を備え、行動のできる人財を育成することで、様々な問題に対し、柔軟に取り組むことができ、互いを思いやれる利他の精神を持ち合わせた人財育成ができます。また、自己成長、組織力の向上を目的とした青年会議所独自のプログラムを活用し、成長の機会を提供して参ります。過去に土浦市青年教養講座という研修事業があり、同世代の参加者に向け、メンバーはインプットしたスキルを講師としてアウトプットし、自己研鑽を経験できる場を提供していくことがメンバーのさらなる成長につながります。さらに、自身のビジネスだけでは出会うことがなかったメンバーと切磋琢磨することで見識見分を広め、より多くの気づきや学びを得ていただくために、出向という機会を最大限に活用し、積極的に行動していただくことで、地域と物事を多面的に見る能力が養われます。

 そして、ダイバーシティ、インクルージョンといった多様性を活かし、最大限に能力を発揮していく社会、企業が多くなっています。青少年育成を行っていく上で、社会性や、新たな価値観を養っていただくためにも、機会の提供をする団体として、新たな出会いの場を提供していく必要があると考えます。過去にかすみがうらキャンピングスクールという事業があり、相手を思いやること、行動を共にし、生まれる絆や仲間意識などを感じていただける事業がありました。未来を担う子供たちに郷土愛をもって、地域の未来に向けて行動のできる機会を提供し、私たちは地域のリーダーとして子供たちと触れ合い、ともに成長する機会を創出して参ります。


■総務広報~土浦青年会議所の伝統と共感の出来る広報~


 土浦青年会議所には、脈々と受け継がれている「様式美」と「おもてなし」の精神性があります。これが土浦らしさでもあり、先輩諸兄姉が守ってきた伝統であります。総務は組織として必要である意識強化を図る委員会であるからこそ、最高意思決定機関でもある総会が任されており、土浦青年会議所の伝統である精神性を踏まえた設営を行うことができるのです。また、コンプライアンスの観点から見た場合、組織としてしっかりと守る部分を守られなければ組織はたちまち崩れ、今後の存続に大きな影響を与えかねないほど、重要な職務を担う委員会であります。そして、土浦青年会議所は65年目を迎えるにあたり、60周年に策定した「地域を活性化する人財をより多く育める組織の実現」の長期ビジョンのもと、土浦青年会議所が地域から必要とされる組織で在り続けるために、メンバーと共に今の組織に必要なことや足りないものについて60年から64年目までを検証することで、社会情勢が大きく変わっている中でもこれからの時代に合った組織へのビジョンを共有し、地域に根付いた団体として70周年を迎えることができます。また、スマートフォンの普及に伴い、SNS等で情報の発信や収集が主流となっている現在において、知りたい情報や興味のある情報はすぐに手に入る社会であります。情報の発信は一方的に私たちの価値観で行っていても相手に届かず「伝える発信」ではなく、「伝わる発信」を心がけ、動画を活用した情報の発信など、幅広い広報の視点を持ち、地域の方々に対し、共感をしてもらえる様な土浦青年会議所の活動を積極的に発信して参ります。


■さいごに


 私は、土浦青年会議所に入会して多くのことを学ばせていただきました。その中で、私が大切にしていることは「すべての物事には真摯に向き合うこと」です。何事にも逃げずに立ち向かう勇気をもって行動をすることで、自身の成長につながります。できない理由を探すより「どうやったらできるか」を常に考えています。すべての物事をポジティブに捉え、行動をしていくことが大切です。周りにはたくさんの仲間がいます。時には逃げ出したくなる時もあると思います。そのような時には、周りにいる家族や仲間のことを思い出してください。きっと助けになってくれるはずです。常に感謝の気持ちを抱き、真摯に向き合い、行動をしていくことが真の友情につながり、一生涯の仲間ができ、自身や組織、会社の成長につながります。それが青年会議所で活動をする意味であります。

何事にも臆せずチャレンジの精神をもって

すべての物事には真摯に向き合うこと

時には躓くこともあるかもしれない

周りの仲間を思い出して

共にこの崇高な組織を

未来へとつなげていきましょう!